十数年ほど前のころか、琵琶湖の写真を撮るために100日以上も奥琵琶湖に通ったことがある。 通い始めた頃の湖北町辺りは、湖岸に沿ってのびる湖岸道も途中で分断されていたこともあり、比較的車の交通量も少なく、秋から冬にかけてはコハクチョウやオオヒシクイ、カイツブリなどの水鳥の声が聞こえる、少ないながらも自然の残る落ち着ける場所でもあったように思える。
しかし、いつのころからか湖北への撮影通いは遠のいてしまった。 現在のこの辺りは北へと延びる湖岸道も開通し、国道のバイパスと化したと道路は交通量もはるかに多くなってしまった。 人工的に公園整備された雰囲気が琵琶湖岸に沿って続いてゆく。 あと10メートルでも道路を岸から離すことが出来なかったのかと思う。